オーディオと電源

ハムノイズ

タコ足配線による影響

段々と犯人らしきものが見えてきたかのように思えるのですが、決定打として9098DMAの電源を落とします。すると・・・

InspectorXLでの表示画面

はい、ご明答です。しかし、「切ってしまったら仕事にならんじゃないか!」と仰る方向けに別の手段を考えましょう。ここでは、WAVES GTRに付属するGI「Guitar Interface」を使ってみます。これも、一般電源に接続した場合から順に見ていこうと思います。

InspectorXLでの表示画面

これもまた、先程と同じく見事なハムノイズです。Gutar InterfaceはACアダプタにより給電。GNDはFloatという状態で、これを条件を変えながら追い込んでいきます。

次はGuitar InterfaceのスイッチでGNDを落としたものです。

InspectorXLでの表示画面

明らかに低周波成分が低減されたのがお分かりいただけると思います。

次にPowerMacG5とGuitar Interfaceの電源を別系統、非接地系統に切り替えます。

InspectorXLでの表示画面

かなり、ノイズフロアは低下したと言えるでしょう。

さらに、PowerMacG5の電源を非接地、Guitar Interfaceの電源を一般系統に戻し、GNDスイッチはFloatさせます。

InspectorXLでの表示画面

さらにノイズは低下したと言えます。次にGNDスイッチを入れると・・・一般系統の接地はA種アースに接続しています。

InspectorXLでの表示画面

かなりノイズは低下しました。この画面だけでは分かりにくいかもしれませんが、時々、脈を打つようにピークが振れる程度で、かなりの音量にしなければ聞き取れないでしょう。

このように、系統分岐とアースによる対策を複合的に行う事によって、かなりの効果が見込めます。高調波ノイズなどはフィルターのお世話になるしかないでしょうし、DAWであれば停電保護が第一課題です。その辺りで優先順位を付け、より実践的な対策を講じることが望ましいと考えます。

InspectorXLでの表示画面

現状はPowerMacG5はUPSに、Digidesign192I/Oは非接地系統に、GTR Guitar Interfaceは一般系統に接続。接地は一般系統のみに落としている状態です。(上図)ハイゲインなアンプのモデリングでも満足のいく状態に落ち着けることができました。

このように電源系統、接地系統は最初の工事の段階から計画できれば、後からの対策も選択肢が増えます。単純に線材などによる色付けだけでなく、トラブル発生時に柔軟に対応できるシステマティックな電源、接地設備が重要な位置を占めます。

インフラのIT化が進む現在において、電源においてもバックアップ体制が取れるということは大きな柱となってきます。弊社ではスケールに応じたUPSシステムのご提案もさせていただいております。

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